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    【読書メモ】ウィリアム・バートン『クラウド時代の思考術』(2017年1月、青土社)

    • 2017.04.09 Sunday
    • 00:09

     

      本書で気になった点


     

     クラウド(グーグル)に聞けばわかるような一般的な知識を学習し、記憶しておくことに意味があるのか?

     

     保存できると思った事実=クラウド(インターネット情報)でいつでも見つけることのできる情報は、脳のフィルターにより自動的に忘れ去られてしまうという「グーグル効果」。

     

     また、ある知識を学習し、記憶しておくのに費やされるコストが、その知識を得ることによって得られる利益を上回るために、あえて、無知でいるという「合理的無知」。

     

     以上のような上記の疑問に対して、ネガティブな回答になりそうな研究結果や考え方を紹介しつつも、著者は、自身が行った調査から、(決して高度な知識ではなく)一般常識的な知識の量と、個人の成功・幸福(所得、良識的な思考・行動、主観的な幸福感など)との”相関関係”を見出しています。

     

     

     また、著者の調査では、一般的知識の豊富さと個人の成功・幸福との因果関係まではわからないが、以下のような要素が考えられるのではないかとしています。

     

      )富な一般知識は、(意識的にしろ、無意識的にしろ)

       我々の日々のより良い決断のベースとなる。

     

     ◆)富な一般知識はクラウド(インターネット情報)を開く鍵である。

       (豊富な一般知識がなければ、そもそも、自分が何をわかっていないか

        がわからず、クラウド(グーグル)に聞くべきことがなにかもわからない。)

     

     以上の2点は、本書の冒頭で説明されるキーワードである「ダニング=クルーガー効果」に陥らないことが、個人の成功・幸福につながるといっています。

     

     ダニング=クルーガー効果とは、ざっくり言うと、無知な人はその無知さゆえに自分の無知さ加減が分からず、それゆえ自己評価が高い傾向となることです。

     

     幅広い一般知識により、自分が知っていることと知らないことをよりよく認識することができ、自身の能力を過大評価せず、謙虚に、事実と向き合い、時に、クラウドを利用して知識を補うなどしながら決断し、行動していくことが重要ということでしょう。

     

     

     また、著者は、自身の調査の結果から、情報のダイエットとして新聞、ラジオといったそれ自体が賢く、偏りが少ないメディア(できれば複数が望ましい)から情報を得るための時間を確保することを勧めています。

     

    カスタマイズされすぎた情報ソースを使いすぎると、偏った情報(多くの場合は自分の興味や趣向に合った情報)ばかりを吸収することになり、「心の地図」をゆがめてしまうおそれがあるとのことです。

     

     

      コメント


     

     インターネットの普及による玉石混淆の情報があふれるなか、どのような情報収集の方法が良いのかについては悩ましいところです。

     

     

     一般的な情報収集については、効率化を目指して、カスタマイズされた情報(ニュースアプリやFacebookなど)を多用した時期もありましたが、飽きたのもあり、最近は、新聞(Web版を含む)、ラジオ(radiko)と言った伝統的なメディアを中心とし、特に興味がある情報(法務的な情報も含む)については、グーグルアラートを利用し、毎日関連ニュースをまとめたものがメールで届くようにして、情報の見逃しがないようにしています。

     

     

     企業内弁護士(法務パーソン)の観点から、法務関連の情報収集についても。

     

    一般的な法務情報を得るうえで重宝するのが、商事法務のメールマガジンです。

     

     法改正の動き、政府の施策、パブリックコメントの実施情報から、行政庁や企業の動き、判例、新刊書籍、セミナー・講演情報まで、非常に幅広い情報が無料で得られます。

     

     その他には、判例データベースサービス会社の出す判例速報法律事務所が出すニューズレター各種の法律雑誌などにも目を通すようにしています。

     

     企業内の法務業務においても、依頼元からは、様々な相談が寄せられますので、(相談される都度、法令等を精査することは当然の前提として)幅広く法律や法務に関連する情報をインプットしておくことは、勘所を外さずに、タイムリーで効果的な初期対応をするためにも大事なことだと思います。

    (なまけ心に負けないように、そう自分に言い聞かせて、学習し、記憶しておくのに費やされるコストが、その知識を得ることによって得られる利益を上回るのか疑問に思いながらも、あるかもしれないがないかもしれない相談に備えて日々知識をインプットして、ブラッシュアップしています。)

     

     

     ちなみに、本書はクラウドを活用した実践的な思考術や情報術のノウハウを提供するものではないので、(私も最初はそれを期待して読み始めましたが、)その手の情報を期待する人にはマッチしないかと思いますのでご注意を!(かなりの部分を調査結果の分析や考察にあてており、学術的な色彩が強めとなっています。)

     

    以上です。

     

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